【中古外車】ボクスター(986) vs SLK(R170) vs TT(8N) 同世代ドイツ製オープンカーの魅力と弱点
投稿日: 2025年9月23日
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投稿者: yasui

1990年代後半から2000年代前半にかけて、ドイツメーカーは次々と個性派のオープンカーを投入しました。その代表格が ポルシェ ボクスター(986)、メルセデス・ベンツ SLK(R170)、アウディ TT(8N) の3モデルです。いずれも中古市場で手の届きやすい価格帯に落ち着きつつあり、「同世代オープンカーを買うならどれがいい?」と悩む人も多いでしょう。この記事ではそれぞれの魅力と弱点を比較し、選び方のヒントを整理します。
1. ポルシェ ボクスター(986) の魅力と弱点

魅力
- ミッドシップレイアウトによる圧倒的なコーナリング性能
- フラット6エンジンの独特なサウンドと滑らかな加速
- 前後トランクを備え、実用性も意外と高い
弱点
- IMSベアリングやRMSオイル漏れなど定番トラブルあり
- 重課税で税金が高く、維持費は国産車の倍以上
- 電動幌や電装系の故障が起きやすい
👉 走りを重視するならベストな選択。ただし維持費とトラブル対応に覚悟が必要です。
2. メルセデス・ベンツ SLK(R170) の魅力と弱点

魅力
- 世界初の電動メタルトップ「バリオルーフ」を採用
- 高速道路での安定感と快適な乗り心地
- 内装や装備が充実しており、日常使いに適する
弱点
- 車重が重く、走行性能は軽快さに欠ける
- 電動ルーフの故障が多く、修理費が高額になりがち
- デザインがクラシカルになりつつあり、好みが分かれる
👉 「オープンとクーペの2台を持つ感覚」を楽しめるが、スポーツカーらしい鋭さは控えめです。
3. アウディ TT(8N) の魅力と弱点

魅力
- 円をモチーフにした斬新なデザインは今も色あせない
- クワトロ(4WD)モデルがあり、全天候で安定した走行性能
- 内装のデザイン性も高く、所有欲を満たす
弱点
- 初期型はハイパワー仕様で挙動不安定な面があり、後期で改良
- 電子部品のトラブルが比較的多い
- スポーツカーというよりは「スタイリッシュなGTカー」に近い
👉 デザインや日常性を重視する人には最適だが、サーキット走行を楽しむ車ではありません。
4. 中古市場での相場と維持費

- 986ボクスター:100〜200万円台。整備費用は年間40〜60万円。走行性能は群を抜くが維持費は高め。
- SLK R170:50〜120万円台。部品の供給も安定し、維持費は30〜40万円程度。屋根の修理リスクは考慮が必要。
- TT 8N:40〜100万円台。維持費は25〜35万円程度だが、電装系トラブル対応で追加出費の可能性あり。
5. どのモデルを選ぶべきか?

- 走り最優先 → 986ボクスター。サーキットやワインディングで本領を発揮。
- 日常の快適性+オープンの楽しさ → SLK。メタルトップで使い勝手が抜群。
- デザインと個性を重視 → TT。普段使いで目を引く存在感。
✅ まとめ
- 986ボクスターは「走りのポルシェ」、維持費は高いが満足度も最高
- SLK(R170)は「快適性と実用性のメルセデス」、ルーフ機構の故障には注意
- TT(8N)は「デザインと個性のアウディ」、スタイル重視の人に最適
- 同じドイツ製オープンでもキャラクターは全く異なるため、自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切
3台はいずれも20年以上が経過しているため、購入時は必ず整備履歴を確認し、維持費を見込んだ上で選ぶのが後悔しないポイントです。